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おにぎり・おむすび ― その歴史から作り方のコツまで
日本人が昔から大好きだったおにぎり・おむすび
お弁当の主食として日本人になじみ深いのが「おにぎり」「おむすび」です。ごはんを手で握って作るところからその名前が付けられました。食べやすく持ち運ぶのにも便利なため、お弁当はもちろん様々な場面で食べられています。
コンビニエンスストアの棚には驚くほど多くの種類のおにぎりが並んでいますし、ファストフード感覚のおにぎり専門店などもあります。現在の日本人にも欠かせないおにぎりについて少し詳しくご説明します。
おにぎり・おむすびの歴史
おにぎりの歴史は非常に古く、弥生時代には既に存在していました。人の手で握られた跡のあるお米の塊が当時の遺跡から発見されています。当時は蒸したもち米が使われていましたが、鎌倉時代の末期頃からはうるち米のおにぎりが食べられるようになりました。
また現在のようにおにぎりを海苔で巻いて食べる風習は江戸時代に広まりました。
「おにぎり」と「おむすび」の違いは?
一般的に「おにぎり」「おむすび」の2つの呼び方がありますが、その違いについてはいろいろな説があるもののはっきりとしません。
「おにぎりはどんな形でもいいが、おむすびは三角形と決まっている」「おにぎりを女房言葉として言い換えたのがおむすび」など様々な主張がされるのも、おにぎり&おむすびが古くから日本に定着していた証拠と言っていいでしょう。
美味しいおにぎり作りのコツ
おにぎりを作る時にはいつもより少し少なめのお水でお米を炊くのがコツです。柔らかいごはんを使うと、おにぎりにした時にお米同士がくっつきすぎてしまいます。口の中でホロッとくずれるようおにぎりを作るために、ごはんは硬めに炊き上げましょう。
また炊き上がったごはんをすぐにバットなどに移して広げ、お米が塊にならないようほぐしておくとさらに良いでしょう。お米とお米の間に空気がたくさん入るよう、できるだけ力を入れないように柔らかく握ることで美味しいおにぎりができ上がります。
おにぎりに適したお米の品種は?
美味しいおにぎりには、しっかりと粘りがあって冷めても美味しいお米が適しています。品種で言えばひとめぼれ・ミルキークイーン・あきたこまち・コシヒカリなどがおにぎりに向いたお米と言えます。