お米づくり

農業・農家 ― 日本における農家と現在の農業

今こそ考える…農業とは何か?

改めて言うまでもないことですが、お米など農作物を生産するのが農業です。お米などの穀物や野菜の栽培はもちろん家畜を飼育する畜産も農業に含まれます。生産するものも食物だけではなく綿や麻などの繊維類や動物の皮革・燃料・工業用原料など多岐にわたります。

日本の農業

日本で農業というと真っ先に思いつくのはやはりお米の栽培でしょう。お米は他の農作物と違う特別な扱いをされている部分も多く、価格や流通について政府が主導している面も大きくあります。減反政策などはその代表的なものと言えます。

米価はどうやって決まるのか?についてはこちら

お米がどうやって流通しているのか?についてはこちら

現在、お米の消費量の減少や消費者のニーズの変化および農村地域の人手不足など農家を取り巻く様々な課題が深刻化していると言われています。

「多面的機能」で農業の価値を見直し

一方で農作物の生産という役割だけでなく、農業や農村が他にも様々な重要な役割を担っていることが見直されてきています。これを「農業・農村の多面的機能」と呼び、その重要性が見直されています。

「多面的機能」の主な例

防災(河川の氾濫の防止)

田んぼや畑などの農地は、雨水を土に一旦蓄えてから少しずつ河川へと送る働きを持っています。もしもその土地が失われてしまえば一度に大量の雨水が河川に流れ込み、場合によっては氾濫を招いてしまう恐れがあります。

防災(土砂の流出の防止)

田んぼや畑の持つ雨水の一時貯蔵機能によって、地表を流れる水の流れを緩やかにして土砂の流出を防ぐ効果もあります。

気温上昇緩和

夏の暑い時期、田んぼでは一面に稲が青々と育っています。たっぷりと蓄えられた田んぼの水は自然と蒸発を繰り返し、その際の気化熱で周囲の気温は下げられます。都市部におけるヒートアイランド現象が大きな問題となっていることから考えても、農村部は気温上昇を緩和する環境に優しい機能を持っていると言えます。

景観と文化の保全

農村部に広がる古くからの田園風景は、多くの日本人にとって身近に感じられる美しい風景だと言えるでしょう。また今も残る様々なお祭りや風習は、その多くが農業に由来するものです。日本の伝統ある文化を受け継いでいくという意味においても農業は決して欠かせないものです。

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