お米を美味しく食べる

お米を食べて健康に ― お米の成分から健康との関わりを知る

お米のパワーはすごい

お米を食べると太る! などと思っている人はいませんか? お米自体が太る元凶であるという考え方は全くの間違いです。お米が人間の脳と体にとって優しく必要不可欠であることを知ってください。

お米に含まれる栄養素の詳細についてはこちら

炭水化物は悪者じゃない!

ご存じの通りお米の主たる栄養分は炭水化物です。ではこの炭水化物についてもう少し詳しく見てみましょう。
まず炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分けられます。糖質は消化されるもので食物繊維は消化されないものと考えればよいでしょう。糖質は「糖類」と「糖類以外」分けることができます。糖類には砂糖や果糖などが含まれます。そして糖質の中で糖類以外の代表格がお米の主成分であるでんぷんです。

つまりお米の主成分は炭水化物の糖質には含まれるけれども糖類ではないということになります。ややこしいかもしれませんが要はお米は砂糖などと同じだと考えるのは間違いだということです。このややこしさがお米は太りやすいという誤解を生んだ1つの要因かもしれませんね。

体と脳のエネルギー源

では炭水化物のうち体内で消化される糖質は一体どんな働きをするのでしょうか。実は人間の脳は糖質しかエネルギーとして利用することができません。糖質を摂らなければエネルギーが供給されず脳は活発に活動することができなくなります。つまり脳のためにも糖質を適切に摂取することは非常に重要です。

なんと人間の体に必要なエネルギーの50%~70%程度は炭水化物から摂ることが理想とされています。また糖質の作用で血糖値があるレベルまで高くならないと脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されないことも分かっています。
炭水化物は決して欠かせない重要な栄養素なのです。

 

パン食との比較

では同じく炭水化物が主な栄養分であるパンとお米を比べてみましょう。パンと比べてもお米が十分に優れていることが分かると思います。

吸収の違い

お米は粒のまま炊いてご飯にして食べるのが普通ですね。一方で小麦はまず粉(小麦粉)にした上で塩や油などを加えて混ぜ合わせた上で焼いて食べます。実は粉に一度なることでパンなどの小麦製品はお米よりも消化吸収されやすくなっています。

これはたくさんの栄養を摂ることができるという意味ですが、その分腹持ちがしにくい・満腹感が得られにくいという特徴にもつながっています。パン食だとお腹が空きやすいのにはこうした理由があるのです。

またお米の方が消化しにくいと言っても一般的に粒のまま食べるお米はパンよりも多く咀嚼(そしゃく)されますので大きな問題とは言えないでしょう。

添加されるものの多さ

お米を食べる時に加えられるのは基本的に水のみです。水はもちろんカロリーゼロ。一方でパンに含まれるものは小麦粉以外にも塩・油・乳化剤・砂糖・イーストフードなど意外とたくさんあります。その分カロリーも多くなりがちですね。

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