お米の料理や加工食品

お粥(おかゆ) ― 世界中で見られるお米の食べ方

お粥は体に優しい

お米を多めの水で炊いたものがお粥(かゆ)です。朝食にお粥を食べるという人も多いのではないでしょうか。普通のごはんに比べて消化が良く体が温まるため、風邪をひいた時や胃腸が弱っている時にもぴったりです。
日本だけでなく世界のいろいろな国で食べられているお粥についてご説明しましょう。

お粥の作り方

作り方はいたって単純で、お米を通常よりも多い水で炊くだけ。お米の5倍量の水で作るのが全粥(ぜんがゆ)、お米の7倍量の水で作るのを七分粥(しちぶがゆ)と呼びます。現在の電気炊飯器にはお粥用の水量を示すラインがお釜に入っているものが大半なので、簡単にお粥を楽しむことができます。

お粥は平安時代などにおいてはお米の主流な調理法でした。お米だけでなく麦、山芋、小豆、野菜などいろいろなものを混ぜたお粥が一般的だったようです。

無病息災を願って食べる七草粥

七草粥(ななくさがゆ)とは春の七草を入れて作るお粥のことです。春の七草とはせり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな(カブ)・すずしろ(ダイコン)の7つを指します。

1月7日の朝に無病息災を願って七草粥を食べるという風習がは平安時代から始まって江戸時代には一般の人たちにも広く定着し、現在でも残っています。お正月のごちそうを食べ過ぎた胃腸を素朴な味わいの七草粥で休めるという意味合いもあったようです。まさに生活の知恵ですね。

いろいろなお粥

お粥は日本だけでなく世界各地で食べられています。中華料理では、お米を鶏や干し貝柱からとったスープで炊く中華粥が食べられます。

お米を牛乳で炊いたお粥が牛乳粥ですが、砂糖を入れて甘くしたものがライスプディング(英語)、アロス・コン・レチェ(スペイン語)、ミルヒライス(ドイツ語)などと呼ばれて広く食べられています。

タイやインドネシアなど東南アジアはもちろん中南米やアフリカの人たちの間でもお粥が食べられています。

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