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発芽玄米 ― 玄米を超える玄米
発芽玄米って何だろう?
健康の面から大きな注目を集め続ける発芽玄米というお米。普通の玄米とは一体何が違うのでしょうか?
生きて芽を出した玄米。それが発芽玄米
発芽玄米とは読んで字のごとく「発芽した玄米」のことです。玄米を約1~2日間一定温度(32℃前後)の水に浸けておくと1mmほどの芽が出てきます。この状態を発芽玄米と呼びます。
発芽玄米は通常の玄米よりも豊富な栄養を有しているため大きな注目を集めています。
発芽玄米の特長とは?
発芽玄米が注目を集めているのには確かな理由があります。味は? 栄養は? 発芽玄米の持つ驚くべき特長についてご説明します。
通常の玄米よりもやわらかくて美味しい
発芽玄米は芽を出やすいように周りを包んでいる糠(ぬか)がやわらかくなるため通常の玄米よりも食べやすいお米です。歯の悪いご年配の方にもおすすめです。また白米にはないプチプチとした食感も楽しむことができます。
お米に限らず植物が発芽する際には種子の内部で大きな変化が起きます。発芽玄米の場合には様々な酵素が活性化することで糖質が分解されて甘みが出てきます。またたんぱく質も分解されて旨味成分であるアミノ酸に変わります。結果として発芽玄米は通常の玄米よりもぐっと食味が良くなるのです。
ギャバは白米の10倍! 発芽玄米は栄養豊富
玄米が白米よりも栄養が豊富なことは広く知られています。
そして発芽玄米は発芽時の酵素活性化によってもともと玄米に含まれていた栄養分がさらに増強されていることが分かりました。
代表的なのがギャバ(γ-アミノ酪酸)です。高血圧の防止効果や中性脂肪の吸収を抑える働きを持つ栄養素であるギャバが玄米の2~3倍・白米のなんと10倍も発芽玄米には含まれているのです。
また白米にはほとんど含まれないビタミンB1やビタミンEおよびミネラルも豊富に含まれています。発芽玄米は栄養面から見て非常に健康に良いお米であると言えます。
発芽玄米を美味しく食べるには
いくら健康にいいとは言ってもやはり手軽に美味しく食べられなければ長続きしません。発芽玄米は今ではぐっと簡単に食べられるようになった身近なお米です。
発芽玄米はどこで手に入る?
発芽玄米はその優れた特徴に注目が集まっていて今やスーパーなどでも簡単に手に入るようになりました。ただし市販のものは発芽させた後に保存性を高めるために改めて乾燥などを行っていて通常の白米に比べると割高になっています。
また現在では家庭で玄米を発芽させる発芽玄米機やその機能を有する電気炊飯器さえ登場しています。発芽玄米はますます生活に身近な存在になりつつあると言えるでしょう。
※既に加熱乾燥処理されている玄米は発芽しません。家庭で発芽させる場合には必ず玄米の購入時にお店の人に確認するようにしましょう。
発芽玄米の美味しい炊き方
発芽玄米は玄米に比べて糠の部分がやわらかくなっているため基本的に白米と同じように炊くことができます。中には発芽玄米用のコースがある炊飯器も登場しています。
炊き方も簡単で食べやすく栄養も高いと三拍子揃った発芽玄米をぜひお試しください。