社会とお米

お米の流通 ― 収穫されたお米が家庭に届くまで

お米はどういうルートで届くのか?

スーパーマーケットやコンビニの店頭では袋詰めされたお米が売られています。古くからなじみのあるお米屋さんで購入するという人もいるでしょう。最近ではインターネットを通じて購入するという人も増えているようです。田んぼで収穫されたお米はどういうルートを通って消費者の手元まで届けられているのでしょうか?

一般的な流通ルート

生産者(農家) → 農協(JA) → (コメ価格センター) → 卸売業者
→ 小売業者(スーパーなど) → 消費者

一般的なお米の流通ルートについて説明しましょう。まず農家の手で収穫されたお米は地元の農協(JA)へと出荷されます。集められたお米はコメ価格センターを通じて入札が行われて価格が決められ卸売業者へと販売されます。卸売業者からスーパーマーケットやお米屋さんに販売されて店頭にお米が並ぶことになります。

お米の流通に大きな役割を果たしてきた農協・JAについてはこちら

選択の幅が広がる流通ルート

一方で上で説明した一般的な流通ルート以外のルートも現在では増えつつあります。それを可能にしたのが2004年に大幅な改正が行われた食糧法です。それまでは卸売業者・小売業者になるためには様々な条件がありましたが改正によって大きく緩和されました。年間20トン以上のお米を扱うところであれば届け出をするだけでお米の卸売り・小売りが自由にできるようになったのです。

また農家が農協を通さずスーパーやお米屋さんに販売できるなど農家および農協が自由に販売先を決められるようになりました。現在では消費者は全国の販売業者や生産者からいろいろな方法でお米が買えるようになったと言えます。インターネットを通じて農家から直接購入するといった方法も今後増えていくかもしれません。

一方で生産者は今後ますます消費者のニーズに合ったお米をつくることが大切になると言えるでしょう。

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